帝国ホテルプラザ、クリニークデュボワ院長、中原悦男先生による
2012年12号、デンタルダイアモンド誌への投稿記事
<発熱制御式高出力LEDによるホワイトニング>
ホワイトニングとヘルスケアは、これまで専門性が違うことから、別々の歯科医療分野として、それぞれ進化してきました。患者にしても、歯を白くするホワイトニングは審美歯科領域で、ヘルスケアは予防歯科領域であると、別々の価値観で認識していることが多く、双方は融合した価値観で認識されないまま、現在に至っています。
しかし、双方の共通点は、もはや疾病に伴う回復的歯科医療ではなく、疾病を伴わない創造的歯科医療に帰属していて、患者というよりパートナー、あるいはクライアントと呼ぶべきであるなど、多くの共通点をもち合わせています。また、1回のチェアータイムもそれぞれ1~1.5時間を必要とするため、両方を1回のアポイントで受けるためには2~3時間が必要になってしまいます。ですから、両方を1度のアポイントで同時に済ませるには大きな時間の壁がありました。
この壁を取り払う新しいホワイトニングシステムが“CoolBright-UltraEZy”です。これは、3分照射を3回行うだけ、つまり9分で、これまで1時間近くかかっていたホワイトニングが可能であるばかりか、殺菌効果も認められるため、クリーニングやデブライドメント直後に歯面の殺菌と同時にホワイトニングまで、しかも一連の流れ1回のなかですべてが完了してしまう、画期的なホワイトニングシステムです。このLED照射器の光源は、高出力450nmLED、超高出力1,280mW/㎠で、高出力電子冷却装置の併用により、体感温度が常に瞬間的に制御される構造になっています。超高出力にもかかわらず、LEDの熱が完全にコントロールされているため、過酸化水素の濃度も3%程度なので、ガムダムも必要ありません。
これまでの過酸化水素を中心とした薬剤依存という常識を完全に覆す医療機器であるとともに、予防歯科と審美歯科を完全にドッキングする新しい概念に導く名機になるかもしれません。
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2012年日本矯正歯科学会大会ご発表研究
<矯正治療中の患者への電子冷却LEDホワイトニングの応用>
Practical use of electronic cooling LED whitening on patients under orthodontics treatment
福増: 栄里子*, 加藤 啓子*, 福増一浩*, 大工園則雄**
*福増矯正歯科,** NanoCare Inc (Ohio,USA)
【目的】矯正治療中は清掃の難しさから歯が着色しやすく、齲蝕や歯肉炎のリスクも 高くなる。PMTCなどで改善を図るが、矯正装置が入っている状態ではPMTCも手間と時間がかかる。我々は歯面を電子冷却できるLED光ホワイトニング方法(クリスタルク ールホワイトニングTM)の導入により、従来は不可能であった治療中の歯牙漂白が可能であることを確認し、治療中の審美性の改善と新たな口腔清掃方法としての利用を 検討した。
【資料および方法】治療中の5名の患者に同意を得て、ホワイトニングを2-3回行った。内1回は装置除去前の1週間以内に行い、除去後にブラケットによる漂白 効果の影響を確認した。使用した薬品および機材は 16%過酸化尿素ゲル、38%過酸化尿素ゲル、歯肉保護材とホワイトニング機器(ライトタッチとCoolBright、 NanoCare Inc.製)である。【結果および考察】 簡便な短時間の施術で満足できる漂白効果が得られた。外来性の色素沈着やバイオフィルムも簡単に除去され、PMTCの手間と時間を短縮できた。ブラケット装着中であっても均質な漂白が可能であり、装置の着色も取り除かれた。また、施術中と後も知覚過敏などの症状はほとんどなかった。従来のオフィスホワイトニングは光硬化タイプの歯肉保護剤や光源による発熱、高濃度の過酸化水素による矯正装置への悪影響などから治療中は不可能であった。ホームホワイトニングも治療中にカスタムトレイを作成することは煩雑であり、効果を得るまでに手間と期間がかかり、知覚過敏などもあるため治療中は推奨されない。本漂白方法は歯面温度が体温以下に保たれ、漂白力の低いホームホワイトニング剤を使用し、光硬化の必要がないクリーム状歯肉保護剤により今回の結果が得られたと考察する。 【結 論】クリスタルクールホワイトニングは治療中の新たな口腔清掃方法になるだけでなく、審美的満足度の向上につながると思われる。
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2011年 第11回第11回日本歯科用レーザー学会学術大会ご発表研究
<天然歯とインプラント補綴の色調調節を改善する
短時間オフィスホワイトニング>
小原澤友伸1、 植松裕雅1、 徳住泰斗1、 大工園則雄2(1医療法人社団歯整会 のぶ:デンタルクリニック 2NanoCare Inc.)
<結果と結論>
○全例に対してA1ないしB1の高度なシェードスコアが得られた。
○歯面の光沢が全例に見られた。
○支持台歯の漂白は可能であった。
○インプラント前漂白生活歯漂白で色調調節ができ高い審美性が得られた。
○失活歯のホワイトニングが可能であった。
○術前に歯磨きのみで衛生士による歯面清掃もなしにタバコのステインもよく除去 されていた。
○白帯、ホワイトスポットのような局所漂白、
○マット様の表面粗さも見られなかった。
○術中、術後に、疼痛・熱感・知覚過敏等の副作用は見られなかった。
○故に、患者の満足度は高いものであった。
○今後は、さらなる光照射および冷却による時間短縮が望まれる。
2012年12号、デンタルダイアモンド誌への投稿記事
<発熱制御式高出力LEDによるホワイトニング>
ホワイトニングとヘルスケアは、これまで専門性が違うことから、別々の歯科医療分野として、それぞれ進化してきました。患者にしても、歯を白くするホワイトニングは審美歯科領域で、ヘルスケアは予防歯科領域であると、別々の価値観で認識していることが多く、双方は融合した価値観で認識されないまま、現在に至っています。
しかし、双方の共通点は、もはや疾病に伴う回復的歯科医療ではなく、疾病を伴わない創造的歯科医療に帰属していて、患者というよりパートナー、あるいはクライアントと呼ぶべきであるなど、多くの共通点をもち合わせています。また、1回のチェアータイムもそれぞれ1~1.5時間を必要とするため、両方を1回のアポイントで受けるためには2~3時間が必要になってしまいます。ですから、両方を1度のアポイントで同時に済ませるには大きな時間の壁がありました。
この壁を取り払う新しいホワイトニングシステムが“CoolBright-UltraEZy”です。これは、3分照射を3回行うだけ、つまり9分で、これまで1時間近くかかっていたホワイトニングが可能であるばかりか、殺菌効果も認められるため、クリーニングやデブライドメント直後に歯面の殺菌と同時にホワイトニングまで、しかも一連の流れ1回のなかですべてが完了してしまう、画期的なホワイトニングシステムです。このLED照射器の光源は、高出力450nmLED、超高出力1,280mW/㎠で、高出力電子冷却装置の併用により、体感温度が常に瞬間的に制御される構造になっています。超高出力にもかかわらず、LEDの熱が完全にコントロールされているため、過酸化水素の濃度も3%程度なので、ガムダムも必要ありません。
これまでの過酸化水素を中心とした薬剤依存という常識を完全に覆す医療機器であるとともに、予防歯科と審美歯科を完全にドッキングする新しい概念に導く名機になるかもしれません。
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2012年日本矯正歯科学会大会ご発表研究
<矯正治療中の患者への電子冷却LEDホワイトニングの応用>
Practical use of electronic cooling LED whitening on patients under orthodontics treatment
福増: 栄里子*, 加藤 啓子*, 福増一浩*, 大工園則雄**
*福増矯正歯科,** NanoCare Inc (Ohio,USA)
【目的】矯正治療中は清掃の難しさから歯が着色しやすく、齲蝕や歯肉炎のリスクも 高くなる。PMTCなどで改善を図るが、矯正装置が入っている状態ではPMTCも手間と時間がかかる。我々は歯面を電子冷却できるLED光ホワイトニング方法(クリスタルク ールホワイトニングTM)の導入により、従来は不可能であった治療中の歯牙漂白が可能であることを確認し、治療中の審美性の改善と新たな口腔清掃方法としての利用を 検討した。
【資料および方法】治療中の5名の患者に同意を得て、ホワイトニングを2-3回行った。内1回は装置除去前の1週間以内に行い、除去後にブラケットによる漂白 効果の影響を確認した。使用した薬品および機材は 16%過酸化尿素ゲル、38%過酸化尿素ゲル、歯肉保護材とホワイトニング機器(ライトタッチとCoolBright、 NanoCare Inc.製)である。【結果および考察】 簡便な短時間の施術で満足できる漂白効果が得られた。外来性の色素沈着やバイオフィルムも簡単に除去され、PMTCの手間と時間を短縮できた。ブラケット装着中であっても均質な漂白が可能であり、装置の着色も取り除かれた。また、施術中と後も知覚過敏などの症状はほとんどなかった。従来のオフィスホワイトニングは光硬化タイプの歯肉保護剤や光源による発熱、高濃度の過酸化水素による矯正装置への悪影響などから治療中は不可能であった。ホームホワイトニングも治療中にカスタムトレイを作成することは煩雑であり、効果を得るまでに手間と期間がかかり、知覚過敏などもあるため治療中は推奨されない。本漂白方法は歯面温度が体温以下に保たれ、漂白力の低いホームホワイトニング剤を使用し、光硬化の必要がないクリーム状歯肉保護剤により今回の結果が得られたと考察する。 【結 論】クリスタルクールホワイトニングは治療中の新たな口腔清掃方法になるだけでなく、審美的満足度の向上につながると思われる。
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2011年 第11回第11回日本歯科用レーザー学会学術大会ご発表研究
<天然歯とインプラント補綴の色調調節を改善する
短時間オフィスホワイトニング>
小原澤友伸1、 植松裕雅1、 徳住泰斗1、 大工園則雄2(1医療法人社団歯整会 のぶ:デンタルクリニック 2NanoCare Inc.)
<結果と結論>
○全例に対してA1ないしB1の高度なシェードスコアが得られた。
○歯面の光沢が全例に見られた。
○支持台歯の漂白は可能であった。
○インプラント前漂白生活歯漂白で色調調節ができ高い審美性が得られた。
○失活歯のホワイトニングが可能であった。
○術前に歯磨きのみで衛生士による歯面清掃もなしにタバコのステインもよく除去 されていた。
○白帯、ホワイトスポットのような局所漂白、
○マット様の表面粗さも見られなかった。
○術中、術後に、疼痛・熱感・知覚過敏等の副作用は見られなかった。
○故に、患者の満足度は高いものであった。
○今後は、さらなる光照射および冷却による時間短縮が望まれる。
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